説教：金知明伝道師
マタイによる福音書３章11節
わたしは悔改めのために、水でおまえたちにバプテスマを授けている。しかし、わたしのあとから来る人はわたしよりも力のあるかたで、わたしはそのくつをぬがせてあげる値うちもない。このかたは、聖霊と火とによっておまえたちにバプテスマをお授けになるであろう。
要約
「方向を変える＝ターン」：目的地に自動車を運転している時に今はカーナビを頼りに進むことが多いですが、うっかり分岐点を過ぎてしまうことがあります。カーナビは経路と再設定してくれますが、自分の間違いに気づいた時に進路を修正しないと、どんどん取り返しのつかない事態に陥っていくことを経験します。
「悔い改めよ、天国は近づいた」と説いたバプテスマのヨハネのもとに来たユダヤ人の宗教的指導者パリサイ人、政治的指導者サドカイ人に対して「悔改めにふさわしい実を結べ！」「まむしの子らよ！」と厳しく糾弾しました。「悔い改め」は「後悔」とは違い前向きで決断をともない、その罪の中に留まらないことを意味します。
このヨハネは自らを「水でバプテスマ」を授ける（象徴的なことをしている）者にすぎない、「聖霊と火とによって」バプテスマを授ける者が来ると力強く述べました。この「水によるバプテスマ」は本物のバプテスマへの備えだということです。
三度「イエスを知らない」と言ってしまったことを心から悔い改めたペテロは聖霊によりバプテスマされて、教会の柱として用いられました。
キリストにより「聖霊と火」によってバプテスマされている私たちは、バプテスマされたその瞬間のみでなく、御言葉に照らし合わせた讃美と祈りの中に導かれる日々の悔い改めのなかで、この方向転換をしなければならないのです。その決断と行動を聖霊が助けてくださいます。神様がくださる新たな心によって命みなぎる希望に今日も明日も歩むことができるのです。