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説教要約

証し 「自分の知識にたよってはならない」(M兄)

「心をつくして主に信頼せよ。自分の知識にたよってならない。すべての道で主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」(箴言3:5-6)

みなさん、歴史はお好きですか?
ちょっと難しいと思うこともあるのではないでしょうか。

本を読んだり、難しい話を聞いたり、は苦手だけれど、大河ドラマは好きという方、歴史はよくわからないけど、お城やお寺などを見るのが好きな方、あるいは、歴史と聞いたら、気分が悪くなってくる、という方も?

私の中学時代の教科書はどういうものだったか、思い出してみたところ、どうやら、私の中学時代は、現代社会、地理、歴史、公民の順で学んだようです。今もだいたい同じかもしれませんね。

現在、「おんな城主直虎」という、私のような戦国好きにとっては、毎年放送される対gあドラマが興味深いです。来年度、平成30年度(まだ平成であれば、ですが)は、「西郷(せご)どん!」という林真理子さん原作の西郷さん(西郷隆盛)を主人公とした大河ドラマが放送される予定のようです。鈴木亮平という俳優さんが西郷さんを演じるそうです。鹿児島出身者としては、「篤姫」同様見逃してはいけないドラマになりそうです。

こういう話をすると、私は歴史好きな人だと思われそうですが、もともと嫌いでした。キリスト教伝来1549年は、語呂合わせで「いごよくなれとキリスト教」関ヶ原の戦い1600年は、切りがよいので、おぼえやすかったですが、それ以外の年号を覚えるのが嫌いでした。1192年「いい国つくろうかまくら幕府」と覚えた歴史は、今では1185年だったことがわかり、「いい箱つくろうかまくら幕府」に変わったそうです。

1192年に源頼朝が征夷大将軍になったので、その年を鎌倉幕府成立の年としていたそうですが、1185年には、全国に守護・地頭などを置いて幕府の体制ができていたことがはっきりしたようです。その守護・地頭の中に薩摩の島津家もあり、江戸時代になると、1609年には、琉球にも侵攻してきました。これは本土側からは「琉球征伐」と呼ばれているようですが、奄美大島、徳之島、沖永良部島、そして沖縄本島と支配下におさめたようです。

自分が生きている時代とは直接関係無いことだと思うし、そんなことを勉強しないといけない理由がよくわかっていませんでした。そこからなぜ歴史好きになったかというお話をします。

私は、鹿児島県から沖縄県に移り住んで30年経ちました。
21歳の4月19日に、沖縄キリストの教会のイースターピクニックに参加してから、大学と大学院で7年間、その後保健師として7年間働いて、2001年から教育機関に勤めています。

この2つめの期間、前職の7年間、市町村で保健師をした時に、職場の人間関係に悩んだのがきっかけでした。ちょうどその時期に放映されていたのが、「毛利元就」(1997年)という大河ドラマでした。今の広島県あたりの戦国武将を主人公にしたテレビ番組があり、これを見て、いろいろと敵に勝つ戦略を勉強したものです。

それと同じ時期に、人間関係に関する本を読んでいたら、戦国武将が困難を乗り越えた話がいくつも紹介されていました。「風林火山」という言葉でも有名な「孫子の兵法(そんしのひょうほう)」に、「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。相手のことも何知らないから、戦っても負けるのであって、よく知って備えるということでした。

「戦うのは下策、戦わずに相手をくだすのが上策」というのもあります。どうやったら勝てるか、と考えていましたが、どうしたら、相手も自分も幸せになるか、WIN-WINの関係と呼んだりしますが、それを考えるようになって、人間としても、クリスチャンとしても、成長したのではないかと思います。

対立している間は、相手のことを考えるのも嫌ですが、その人にも家族がいて、友達がいて、警察に逮捕されてもいないし、罰金を払っているわけでもない、ただ、私とはウマが合わないだけなのだと。

ウマと言えば、モンゴルの騎馬部隊が、チンギスハンというリーダーのもと、ユーラシア大陸をすべて従えていく話も近頃読みました。

最近では、鎌田先生も住んでおられたという満州国を舞台とした「中原の虹」という4巻組の小説を読んで、第二次世界大戦前後の満州の治安状況を知りました。そこにモンゴルに由来する馬賊という言葉が出てきて、張作霖(チャンヅオリン)という馬賊出身の人が爆破して死んだのだとか。

以前読んだチンギスハンの話を読みたくなり、「世界を創った男チンギスハン」4巻組を借りて読んだら、モンゴルの国に対する世界観が変わりました。

大相撲で長い間日本人力氏が横綱になれませんでしたが、その間、横綱で頑張っていたのがモンゴルの力士ですよね。モンゴルの方たちは、未だにテントを張って生活しているらしいので、原始的な生活をしている遅れた民族ではないかと、漠然と思っていましたが、彼らは土地を傷つけることを嫌うのだそうです。土地を耕す「農耕」を行う中国の人々に対して、野蛮な民族だと考えていたようで、それらを取り入れませんでした。知っていて取り入れなかったので、遅れていたわけではないようですね。現在は主都の「ウランバートル」に全人口280万人の約半分130万人が暮らしているんだそうです。遊牧民も40万人ほどいるそうです。

同じアジアの民族のことなのに、人間は、知らないことがいっぱいありますよね。このチンギスハンが、モンゴル帝国を大きくして、その孫フビライハンが「元」という帝国を作って、「元寇」と呼ばれる戦争を日本の福岡で行った時は、「室町幕府」の時代でした。

ちなみに室町幕府の成立は、1336年または1338年とされているそうです。源義経が大陸に渡ってチンギスハンになったという伝説もありますが、チンギスハンの研究が進んできて、そうでない可能性が高くなったそうです。

このチンギスハンの時代、イスラエルなどのキリスト教文化圏の人々もモンゴル帝国に取り入れ、イスラム教やインドの宗教などもみとめて、宗教をそれぞれが大事にすることを認めていたそうです。

これから、また私の興味は拡がって、ドイツのナチスがどんなことをしたのか、ローマ帝国は、どうやってできたのか、など、学んでいくでしょう。

それらの知識を取り入れて、知的欲求を満たすことは、神様からも何もとがめられることはないと思いますが、それらの知識だけに頼って生活していくとしたら、いつか、神様の愛を思い出させられる事件が起こるに違いありません。

戦争を知らない世代としては、戦争がなぜ起こったのか、そのことにも興味を持って学ぶ姿勢が無ければ、同じ過ちを繰り返すのだと思います。たとえ政府が同じ過ちを繰り返したとしても、国民としては、徴兵される前に外国に逃げるとか、何か方策があるかもしれません。

太平洋戦争時に敵国のアメリカに住んでいた日系人は、つらいめにあったと聞きますので、逃げる場所も選ばなければなりませんね。そういうことをしないでもいい時代が続いてほしいものです。

私は高校では、歴史でなく地理を選択しました。地理の方が今の生活にも役に立つと考えたからです。もちろん役に立っている部分はありますが、特に世界地理などは、地図で学んだだけで、一度もそこへ行けてません。外国と言えば、仕事で行った韓国くらいです。

歴史は、その時代の人々の考え方が今の生き方に影響を与えています。

聖書の歴史もそうだと思います。キリスト教ではない友人にキリスト教のことをわかってもらうためにも、自分自身がより学ばなければならないと思い、聖書の学びをコツコツ続けていますが、それが教会学校で子供たちに伝える立場になったことで、活かせていますし、さらに学び続けることができています。今後も歴史を含めて、聖書のことも学び続けていきたいと思います。

最後に、本日の聖句を選んだ理由として、学び続けることは大事ですが、それだけに頼ってはいけないということを神様が示して下さっていると感じたからです。

教育機関で若者に教えるという仕事をしていますが、これまで蓄えてきた知識だけに頼ろうとする若者たちに、「自分で考える」ことの大切さを伝えています。

教えられたことも疑ってかかる、誰が言っているのか、本当なのか?どんな場合でもあてはまるのか、など、看護職として、人の健康や命に関わる人になるために、うのみにしない、おしつけない、ということを繰り返し伝えています

自分の知識にたよってならない。

 自分への戒めとして、この聖句を心に刻みつつ、神様の知恵を、神様に与えていただく知識を蓄えて、神様の平和を皆様とともに作り出していける人間へと成長したいと思います。

私は今年51歳になります。天国への旅立ちの時も、少しずつ近づいている気がしますが、

「今自分にできることをコツコツと」「1mmでも1cmでも前に進む」ということを自分に言い聞かせながら、日々、知識を蓄え、神様からの知恵を求めていきたいと思います。この聖句を書いたと言われているダビデ王の子、ソロモン王のように。

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