金知明牧師説教
聖書:レビ記19章32節
あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。(新改訳2017)
白髪の人の前では起立し、年配者を重んじなさい。あなたの神を畏れなさい。私は主である。(共同訳2018)
おまえは、白髪の人の前では起立し、長老に敬意を払うのだ。おまえは、おまえの神に畏怖の念を持たねばならない。わたしはおまえたちの神・主である。(七十人訳ギリシャ語聖書 秦剛平訳 2003)
מִפְּנֵ֤י שֵׂיבָה֙ תָּק֔וּם
qum-ta bah-se ne-pe-mip
up-get age-old face-from
וְהָדַרְתָּ֖ פְּנֵ֣י זָקֵ֑ן
qen-za ne-pe ta-dar-ha-we
person-old of-front-in respect-show-and
וְיָרֵ֥אתָ מֵּאֱלֹהֶ֖יךָ
ka-he-elo-me ta-re-ya-we
you-God-from fear/revere-and
אֲנִ֥י יְהוָֽה׃
h-w-h-y niy
Yahweh-(am) I
(Christo van der Merwe, The Lexham Hebrew-English Interlinear Bible (Bellingham, WA: Lexham Press, 2004))
要約
聖書の言葉と説教のテーマ紹介
今日、まずレビ記19章32節の御言葉をお読みしたいと思います。
「あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。」
この御言葉に基づいて、「神様のバトンをつなぐ ー熟成と、発酵の調和ー」という題でお話を始めます。今日は敬老の日にちなみ、少し冗談も交えながら、年長者を敬うことの意味をご一緒に考えていきましょう。
敬老の日の意義と年長者の価値
敬老の日は、長い年月を歩んでこられた方々への感謝と尊敬を表す日です。
年長者の皆さんは、人生の知恵を重ね、神様の恵みを経験してきた信仰の先輩です。その歩みには、私たちが学び、受け継ぐべき大切なものが詰まっています。今日はその価値を共に思い巡らしましょう。
人生のリレーとバトンの比喩
人生をマラソンに例えることもできますが、今日は「リレー」として考えてみましょう。リレーで一番大事なのは、バトンの受け渡しです。
このバトンは、神様から与えられた信仰の知恵や愛、生きる力を表しています。そして、それをどう次の世代に渡すかがとても大切なのです。
世代間の特徴と比喩
高齢者と若い世代には、それぞれの特徴があります。運転にたとえるなら、ベテランドライバーと仮免練習中。植物なら、盆栽と新芽。食べ物なら、漬物と生サラダ、熟成した味噌と発酵中の味噌。
どちらが上ということではなく、それぞれにしかない価値と役割があるのです。だからこそお互いを認め合うことが必要です。
バトンの受け渡しの難しさと重要性
もちろん、バトンの受け渡しは簡単ではありません。世代によって価値観や優先順位が違うからです。けれども、神様の愛と約束に心を合わせ、お互いを大切に思う気持ちがあれば、リレーのようにきれいにバトンをつなぐことができます。
神様のバトンという視点
なぜ「神様のバトン」という表現を選んだのか。
それは、私たちが自分で作ったものを渡すのではないからです。神様から受け取ったバトンを、次の世代へ渡す。その視点を忘れてはいけません。
このバトンには神様の愛のメッセージが込められています。それを伝えることが、教会に与えられた使命なのです。
個人的な経験と結論
私自身、リレーという競技に思い入れがあります。バトンを渡すときの緊張感、そして受け取ったときの責任感。教会も同じです。
ここまで続いてきたのは、多くの人々が協力しながらバトンを渡してきたからです。だからこそ、これからも神様のバトンをしっかり受け継いでいきましょう。
祈りと締めくくり
敬老の日を迎えた今日、神様の導きに感謝し、これからの歩みに祝福を祈ります。
人生の中でさまざまな困難を乗り越えてきた年長者の経験、そして神様の愛のバトンを若い世代に手渡していくことを、もう一度心に刻みましょう。
それでは祈ります。
関連