カイザルのものは

ローマ時代の貨幣

ルカによる福音書の学び 第99講 20:19-26

 悪い農夫たちの譬え(前回)は自分たちにあてられたことと悟ったパリサイ人・律法学者たちは、イエス様をことばの罠にかけようと、「カイザル」か「神」かとイエス様に迫ります。しかし、日本の国で政治が政(まつりごと)からきているように、彼らこそ「神」を傘に被りつつ時の為政者を利用しているのでした。

 イエス様は、「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」と、いんちき宗教家が献金のため、集会出席のためと言い訳して社会に対して行うべき義務を放棄したり、自分達の利益のために政治を利用するような事を戒めています。又、神に対しては、目に見えるもの、朽ちて行くもので応えるのではなく、「神のもの」真の礼拝・隣人愛で応える事を教えます。


2011.05.22 更新