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説教要約

神のシンフォニー(交響曲)

エペソ人への手紙2章10節(金知明伝道師)

1-3)さてあなたがたは、先には自分の罪過と罪とによって死んでいた者であって、かつてはそれらの中で、この世のならわしに従い、空中の権をもつ君、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って、歩いていたのである。また、わたしたちもみな、かつては彼らの中にいて、肉の欲に従って日を過ごし、肉とその思いとの欲するままを行い、ほかの人々と同じく、生れながらの怒りの子であった

4-7)しかるに、あわれみに富む神は、わたしたちを愛して下さったその大きな愛をもって、罪過によって死んでいたわたしたちを、キリストと共に生かし―あなたがたの救われたのは、恵みによるのである―キリスト・イエスにあって、共によみがえらせ、共に天上で座につかせて下さったのである。それは、キリスト・イエスにあってわたしたちに賜わった慈愛による神の恵みの絶大な富を、きたるべき世々に示すためであった。

10)わたしたちは神の作品であって、良い行いをするように、キリスト・イエスにあって造られたのである。神は、わたしたちが、良い行いをして日を過ごすようにと、あらかじめ備えて下さったのである。

音楽の三代要素は(1)メロディー・旋律、(2)ハーモニー・和音、と(3)リズム・拍子です。オーケストラには沢山の楽器がありますが、それぞれに特徴を持っています。ピアノのように3つの要素を全て奏でることのできる楽器もあれば、ドラムのように一つの要素を誰にも負けないように奏でる楽器もあります。それらの楽器を上手に組み合わせることによって一つの楽器では作り出すことのできない世界を表現できるのです。

エペソ人への手紙の2章1節から3節までは私たち(人類)が(1)どんな存在だったか、4節から9節までは、(2)何が誰によって起きたのか、(3)その結果私たち(人類)に何が求められているか、を記しています。

「神の作品」、10節で「作品」と訳されているのはギリシャ語でποίημα、聖書時代(コイネー)ギリシャ語発音でピーマ、古代ギリシャ語発音(エラスミアン)では「ポイエマ」と発音しますが、同じποίημαがローマ人への手紙1章20節で用いられています。

「神の見えない性質、すなわち、神の永遠の力と神性とは、天地創造このかた、被造物において知られていて、明らかに認められるからである。したがって、彼らには弁解の余地がない。 (ローマ人への手紙1章10節)」

ここでποίημα(複数形で)は「被造物」と日本語では訳されています。

またこのποίημαは “poem”、「詩」の語源でもあります。

私たち個々は神の「作品」であり、また「被造物」の一つでもあり、一緒になって織りなすハーモニーなのではないでしょうか。神様はご自身の時のリズムに合わせて、私たち一人一人を通し、またその全て一緒に合わせて麗しいメロディーを奏でられます。それは正に私たちの創造主である神様がこの地上の万物にあってこの上ない最上のシンフォニーと言えるのではないでしょうか。イエス・キリストを救い主として受け入れた人々の人生においてまるで一つ一つの言葉をつづるように拡がっていくそんな世界、正に神様が歌い奏でるポエム・詩となるのです。私たちに与えられている今日という日が人々の心に福音の調べを奏でる神様の恵を楽しむ日となりますように!

祈り

  • コロナの現状が少しづつ緩やかになり始めて、今日このようにして教会に集って、共に讃美し、共に祈り、共に御言葉に心を向けるひと時を与えてくださいましたことに感謝します。
  • 進級、進学、仕事での再会、状況が日々変化する生活において、また新たな一週間が始まります。新しい環境、慣れない状況の中においても、あなたの守りに感謝して導きに期待していくことができますように。
  • あなたはイエス様を通して驚くべき愛を示してくださいました。その愛が私たちの所に確かに生きていることを感謝します。
  • あなたは作品である私たち一人一人を通してメロディーを奏でられます。それぞれの旋律が織り重なって一つの麗しいハーモニーとなり、壮大なあなたの世界を奏でるシンフォニーとして私たち一人一人を用いて下さい。
  • あなたの救いのご計画を伝える者として、キリストによる実を結ぶ者とされますように。

 イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン!

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